なぜかふとフランス映画の中でも陰鬱なものではなく、くだらなく明るい作品が見たくなった。それがなぜフランス映画である必要があったのか全く分からないが、ふとそう思った。
パトリス・ルコントという私の大好きな監督で、さらにはジャン・ポール・ベルモンド、アラン・ドロンの28年振りの共作である本作品が目に止まった。おまけではあるが、なんと主演女優はヴァネッサ・パラディ。
次に驚くのはジャン・ポールの色の黒さ。車のディーラーの役なので、特に役作りではないと思う。普段からこの黒さ?やはりそんな印象はない。ゴダールの映画では確かに濃い印象はあったが、こんなに不自然に黒かった?
1998年という当時自分が何をしてたかも覚えていないくらい前(恐らくというか大学生)の26年前の作品である。序盤から3人のメインキャストが姿を現すのだが、まずヴァネッサのすきっ歯にショックを受ける。おかしい。そんな記憶はない。実は歌手としても大好きであったヴァネッサにそんなイメージはない。口を開けると間抜け感が半端ない。やっぱり歯って大事。
唯一、アラン・ドロンは老けても充分カッコいい。むしろ違う渋さ出てる。ストーリーは全く大したことなくて、よくルコントがこんな映画の仕事受けたなと思ったが、まあこのメンツなら、つまらん作品でもヒット間違いなしなので受けたのか??
まあでも最初の目標は、この贅沢な一本で達成できた。明るくくだらないフランス映画。暇な休日には悪くない。
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